8月5日、サウジアラビア・ジェッダでFIBAアジアカップ2025が開幕する。日本はシリア、イラン、グアムと対戦する。
目次
1.シリア
2.イラン
3.グアム
シリア代表はヘッドコーチがモハマド・ハイサム・ジャミルからアメリカ人のジョセフ・スティービングに交代したことにより、大きな変化を迎えている。
予選で得点源となっていた3人の帰化選手はロスターから外れ、今大会ではキロン・デシールズ(191cm)がアジアカップに初出場する。
日本としては「ヒット・ファースト」の意識を持ち続けること、そして確実なボックスアウトによってリバウンドをコントロールすることが勝利に欠かせない。
今大会のイランは、かつての中心選手であるハダディが引退したうえ、モハマッド・ジャムシディやベナム・ヤクチャリといった主力選手がメンバーに含まれていない。現在は2010年から代表に名を連ねているパワーフォワード、アースラン・カゼミがキャプテンを務めている。
昨年8月にイラン代表の指揮官に就任したギリシャ人のソティリオス・マノロポウロス・ヘッドコーチは若手育成にも力を入れており、17歳のモハマンド・マーディ・ヘイダリや18歳モハマンド・アミニもいて強力だ。
伝統的に強みとされるイランのフロントラインは、リバウンドに優れるカゼミを軸とし、中堅からベテランの選手で構成されている。
そのため日本にとってはリバウンドが鍵になってくるのではないか。
グアムの中でも特にロス・ジュニアが注目である。
ロス・ジュニアは、NCAAディビジョン1のオーバーン大およびミズーリ大でプレーした後、オーストラリアのパース・ワイルドキャッツを皮切りに、アジアやヨーロッパなど各国のプロリーグでキャリアを積んできたフォワードである。日本でも横浜エクセレンスや豊田合成スコーピオンズに所属し、2022−23シーズンには平均17.5点、8.4リバウンドを記録するなど存在感を示した
最終的には逆転を許さず、5点差で逃げ切ることに成功したが、今後の対戦においては、フィジカルの強さと高い得点力を兼ね備えるロスのパフォーマンスをいかに抑えるかが日本の勝利の分岐点となるだろう。
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